【インスタグラム運用の注意点】

目次

1インスタグラムにおける個人・企業アカウントの相違点

インスタグラム上における企業アカウントは、通常「ビジネスアカウント(プロアカウント)」と呼ばれます。個人アカウントとは設定や機能が異なるため、それぞれの違いを理解し、プロアカウントでどのような機能を利用できるのかについて理解しましょう。

個人 /企業の相違点①:公開範囲の設定

個人アカウントでは、プロフィールをプライベート(非公開)に設定し、フォローを申請したユーザーを承認することで、限られた人だけが投稿や詳細情報を閲覧できるようになります。
ビジネスアカウントは公開する情報を制限することはできません。常に公開設定となるため、インスタグラム上のユーザーは企業のアカウントをいつでも見ることができる状態になっています。

個人 /企業の相違点②:インサイト機能

企業アカウントでは、投稿やストーリーに関するインサイト機能を利用できます。
運用している過程で頻繁にチェックし、投稿のパフォーマンス情報やアカウントの成長を詳細に分析することができます。インサイト機能における投稿のパフォーマンス情報やアカウントの成長に関するデータは、アカウントの改善に欠かせないツールです。
個人アカウントでは、インサイト機能の利用が制限されています。

個人 /企業の相違点③:広告機能

企業アカウントでは、広告機能を利用することができます。これにより、効果的な広告キャンペーンを展開し、ターゲット層に合わせた広告配信や効果測定が可能になります。最終的に商品やサービスの紹介、利用を促す企業にとって、これらの機能は非常に重宝されています。
個人アカウントでは、広告機能は利用できません。

個人 /企業の相違点④:追加情報

企業アカウントは、連絡先情報や営業時間、住所などの追加情報をプロフィールに表示できます。
この機能は、企業のホームページに記載されている情報が、インスタグラム上でも簡潔に閲覧することができ、顧客が企業の必要な情報を簡単に入手できます。個人アカウントでは、このような追加情報を表示することはできません。

個人 /企業の相違点⑤:ショッピング機能

企業アカウントでは、商品を直接販売することができるショッピング機能が利用が可能です。
これにより、顧客が企業のホームページや販売サイトに移動する手間を省き、インスタグラム上でスムーズに購入手続きを行えるようになっています。
個人アカウントでは、ショッピング機能の利用が制限されています。

個人 /企業の相違点⑥:スワイプアップ機能

企業アカウントでは、フォロワー数に関係なくスワイプアップ機能を利用できます。
スワイプアップ機能とは、ストーリー内に、誘導したいウェブサイト等のリンクを貼ることができる機能を指します。
この機能を使って、ユーザーに外部リンクへ誘導することができ、商品ページや記事などへのアクセスを促進できます。
一方、個人アカウントでは、10,000人以上のフォロワーがいなければ、スワイプアップ機能を利用することはできません。

2インスタグラム運用における禁止事項について

禁止事項①:個人情報の取り扱い

第一に、インスタグラムでは、他人の個人情報を無断で公開することが禁止されています。
この「個人情報」とは、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが含まれます。
個人情報を取り扱う際は、適切な許可を得ることが必要です。許可なく個人情報を扱うことは法的にも危険な行為です。

禁止事項②:不適切な内容の発信

個人/企業を問わず、暴力的、卑猥、差別的、違法な内容、他人を誹謗中傷する投稿はインスタグラム上で禁止されています。
また、自殺や自傷行為を助長するコンテンツや内容も禁止されています。
これらの投稿は削除される可能性があります。何度も繰り返すとアカウント凍結の可能性も。

禁止事項③:プレゼント企画

Twitter上などでは、「フォローやいいね」を条件にプレゼント企画が発表されることも多々ありますが、インスタグラムでは「フォロー」や「いいね」を条件にしたプレゼント企画が禁止されています。アカウントを成長させるために有効な手段であると思われがちですが、このような企画は、利用者のフォロー数やいいね数を無理に増やすことが目的であり、インスタグラムのコミュニティガイドラインに違反することがあるためです。

禁止事項④:ステルスマーケティング

ステルスマーケティングとは、広告であることを明示せずに企業の商品やサービスを宣伝したり、商品に関する「口コミ」(インスタグラム上では「コメント」)を発信したりすることを指します。インスタグラムでは、このような手法が禁止されており、企業アカウントとして広告を発信する場合はハッシュタグ(「#広告」「#PR」等)を付けたり、広告であることを明示する必要があります。明示せずに投稿した場合は、投稿が削除されることがあります。

禁止事項⑤:著作権

インスタグラムでは、著作権を侵害する発信が禁止されています。
他人の写真やイラスト、音楽などの著作物を無断で使用することは禁止されており、無断で行われた場合は、ガイドライン違反にとどまらず、法律的な問題に発展する可能性もあります。
著作物を使用する際には、適切な許可を得るか、著作権フリーの素材を使用しましょう。

禁止事項⑥:コンテンツの盗用

インスタグラムでは、他人の投稿やアイデアを無断でコピーして公開することも禁止されています。
インスタグラムの運用では、すべてのコンテンツをオリジナル作成することが大切です。全く同じものではなくても、明らかにアイデアやデザインを真似ているとみなされた場合、もとの投稿主とのトラブルになる可能性もあります。

禁止事項⑦:写り込み

インスタグラムでは、他人の顔やプライベート空間が写り込んだ投稿は、原則禁止されています。
無断でそのような写真などを使用した場合などは、プライバシーの侵害にあたるため、事前に許可が取ることが重要です。
投稿前に「写り込み」がないか、よく確認してから発信しましょう。

3企業アカウントを運用する際の注意点

禁止事項ではありませんが、より安全な運用を行うため、インスタグラム運用をする際の注意点をいくつかご紹介します。

注意点①:感謝の気持ちをリポストする

企業アカウントでは、ネガティブなコミュニケーション(=相手との会話の中で不快感が残るやり取り)は避けた方が良いでしょう。SNS上には様々なユーザーが存在し、投稿者が予想しない行動、倫理観に欠ける行動をする人も存在します。ユーザーからの批判や苦情に対しても、丁寧でプロフェッショナルな対応が求められるため、普段から良好なコミュニケーションを心掛けることで、企業のイメージアップに繋がります。「当社サービスを紹介いただきありがとうございます!」「素敵な投稿をしていただきました!」など、感謝の気持ちをリポストの内容に盛り込めると良いでしょう。

注意点②:適切な運用・管理

企業アカウントの運用には、コンスタントな投稿と適切な管理が求められます。不定期な投稿や放置されたアカウントは、信頼性を損なう原因となります。
インスタグラムはSNSのひとつに過ぎませんが、そのアカウント一つでも、しっかりと運用が行き届いているかどうかは、顧客や世間の評価に繋がります。運用の負担が大きい場合は、外部の専門家に依頼することも検討すると良いでしょう。

注意点③:フォロワーの購入

アカウントの権威性を保とうと、フォロワーを購入するユーザーは一定数存在しますが、フォロワーを購入することは、インスタグラムの運用にマイナスな結果をもたらします。それらのフォロワーは実際のエンゲージメントが低く、企業のブランドイメージに悪影響を与えることがあります。エンゲージメントが高く、質の高いアカウントの運用を続けることで、自然な方法でフォロワーを増やすことが重要です。(エンゲージメント=企業と従業員、企業と顧客との関係性)

注意点④:トンマナの統一

トンマナとは、広告やWebデザイン、文章などで統一性を持たせるためのルールや様式のことです。正式名称は「トーン&マナー(tone and manner)」で、企業のマーケティングやブランディングにおいて重要な要素です。企業アカウントでは、投稿のデザインやトーンに統一感を持たせることが重要です。
企業イメージを強化するために、フォントや色使い、写真のスタイルなどを統一させることで企業のブランド化に繋がるだけでなく、フォロワーに安心感や信頼などの好印象を与えることができます。投稿する情報を整理し、統一感を持って発信しましょう。

注意点⑤:フォローバック目的のフォロー

過度のフォロー行為(フォロワー数を増やすために無関係なアカウントを大量にフォローすること)はスパム行為とみなされ、質の悪いアカウントになる可能性があります。質の高いコンテンツを投稿し、自然にフォロワー数を増やしてターゲット層にアピールすることが効果的です。

注意点⑥:必要以上に「いいね回り」をしない

必要以上のいいね回りについても同様です。
インスタの「いいね周り」とは、他のユーザーの投稿に「いいね!」をして、その人からのフォローを狙うのが「いいね周り」の目的です。無差別に「いいね」をすることは、スパム行為とみなされることがあり、アカウントの信頼性を損なう原因となります。
また、一定回数以上のいいねを繰り返してしまうと、アカウントの一部機能を制限されてしまう危険性もあります。適切なターゲット層に対して、適切なタイミングでいいねをすることが重要です。

参考にするインスタグラム

株式会社サンアイ

イコット

チェックイン

トンマナのメリット

・安定感、信頼感:読者や消費者は情報を理解しやすくなり、企業やブランドに対する信頼性や説得力の向上につながる

・ライバルとの差別化:制作物に統一感を持たせることができ、広告やコンテンツの訴求力や魅力が増す

・作業効率化

トンマナのポイント

・フォント、文字配置、色彩・アングル

・規則的な投稿配置

商品紹介のポイント

・ページの滞在時間を延ばす

ホームページとの連携-1

・アクセス数の目標を決める

・ホームページのアクセス解析(Abs)

ホームページとの連携-2

・インスタからホームページへ誘導

・社内報の活用